顎関節症は大きく2つのタイプに分かれます。
○顎の筋肉に問題がある
○顎関節(あごの関節)に問題がある場合があります。
顎関節症とは?
耳、顎関節、こめかみ、両側または片側の顎や顔面、首の筋肉に発生する痛みや違和感です。
痛みは突然発生し、痛みの頻度や強さが変化しながら数ヶ月から数年にわたり持続します。
具体的な症状としては
- コリッという音( ポッピング)
- はじけるような音(クレピタス)
- ギシギシこすれる音
- 口が開けにくくなったり、開かない
- 顎を開けると偏位する(左右どちらかに偏る)
- 頭痛
顎関節症の原因顎関節症の原因は明確ではありません。
ただ歯の食いしばりや歯ぎしりは頭や
首の緊張は顎関節症の原因であると科学的に立証されていませんが、
長引かせてしまう要因と考えられているため、治療にはこれらをコントロールしていくことが大事です。
一番大事なことは自己管理(セルフマネージメント)です。
自己管理に必要な項目
- 歯ぎしりや食いしばりを避け、安静時に歯と歯の間を接触させないこと
- うつぶせ寝や頬杖を避けること
- 舌を突出させる習慣をやめ、爪や鉛筆を噛まないこと
- 下顎を圧迫したり、顎を後方に押したり、顎を緊張させるような楽器を演奏しないこと
- 温湿布を使うこと
- 筋肉をマッサージすること
- 2横歯(指2本分の太さ)以上の開口を避けること、あくびなど
治療
口腔内装置:ナイトガード、スプリント、バイトガードなどがあります。
口腔内装置の役割として
顎の位置を調整すること
顎の筋肉をリラックスさせることなどを目的とします。
歯と歯を噛み合わせないようにすること
現在、顎関節症や口腔内顔面痛に対して大規模な研究が行われています。
つまり顎が痛いのに矯正治療や全ての被せものを変えるといった元に戻せない治療は推奨されません。
顎関節症の治療は身体への侵襲が少なく元に戻せる方法が主流です。
顎より歯が痛い場合TCHが考えられます。